日本家族心理学会 第25回大会 HP 本文へジャンプ
記念講演


2008年8月23日(土)
『いじめ・虐待に対して、家族の出来ること』
講師:ピーター・スミス先生
         (Goldsmiths College, University of London教授)

ピーター・スミス先生のご紹介

 Peter, K. Smith教授は英国ロンドン大学ゴールドスミス校心理学部の教授であり、学校・家庭研究室の所長を務めています。この学校・家庭研究室では「いじめ研究」と「家族研究」を二大柱として盛んな研究活動が行われています。


 いじめ研究に関しては、いじめの実態、生起要因、あるいは有効的防止策など様々な側面から「いじめ」を取り上げていますが、とくに、英国だけでなく欧州、日本でもいじめ解決モデルとして活用されている「シェフィールド方式」を開発した功績は非常に大きいといえます。また、保護者、生徒、学校それぞれに対する質問紙、家族調査テスト、あるいは漫画を用いた課題統覚テストなどの開発実践にも携わっています。近年では、1997?2001年にかけてEU(欧州連合)と連携し、TMR (Training &Mobility of Researchers) プロジェクトを立ち上げ、英国、スペイン、ポルトル、イタリア、ドイツの研究協力者とともに、いじめ防止に関する大規模な調査実践研究を行っています。また、2002年には EU(欧州連合)加盟国17国と連携したCONNECT Initiative ロジェクトを立ち上げ、いじめ防止あるいは校内暴力防止に取り組んでいます。

 もう一つの研究テーマである家族研究については、子どもの社会性発達における家族の役割、特に祖父母が持つ影響力の評価については離別、移民問題と関連して欧州でも高い評価を得ています。近年では2002年より欧州委員会(EuropeanComission)と連携し、英国、フィンランド、フランス、ギリシャ、ノルウェー、スペイン各国の研究協力者とともに、欧州における高齢化と祖父母?孫関係に関する研究プロジェクトを立ち上げ活動しています。

 また、彼が率いる学校・家庭研究室は欧州各国に加え、日本、韓国、中国といった東アジアからの留学生や客員研究員が多く所属しているため、上記研究テーマにおける国際比較研究、特に欧米諸国とアジア諸国との比較研究が盛んに行われています。



*記念講演は様々な専門家の方々に聞いて頂き、活発なコラボレーションを促す意味で、無料で一般公開いたします。学会員の方々には今大会の主旨をご理解頂き、無料公開についてご了承頂ければ幸いです。
 また、この後に開催されます大会企画シンポジウムは、ピーター・スミス先生のイギリスでの実践や理論等のご講演をうけまして、日本の様々な分野で活躍する先生方に議論して頂く予定です。連続してお聞き頂きますと非常に有意義な企画ですので、こちらも一般公開とさせて頂きます。大会企画シンポジウムに関しては、一般の方には当日会員として有料での受付と致しますのでご了承ください。


大会に関するお問い合わせ
  日本家族心理学会第25回大会準備委員会事務局
  〒982-8577 宮城県仙台市太白区八木山香澄町35-1
   東北工業大学 ウェルネスセンター内
   Tell:022-305-3130
   Fax:022-305-3132


   
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